オモウソラ

日々の想うことをつらつらと。 本家“想空”のミラーブログです。

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大学のレポートは手書きで作成しています。提出するのは横書きの専用の用紙です。
そこで下書きを何度も繰り返してから清書するのですが、私は横書きの原稿用紙を使ったことがなかったので、この書式になれるのが大変でした。
下書きに使うのは一番雰囲気が近いコクヨの横書き原稿用紙。
文章というのは、ただ文字が並んでいるだけではなく、かなと漢字のバランス、句読点の位置、縦横の方向が違うことによって生じるスピード感、無意識のうちにそういうものが大きく影響して人への印象を決めていると思っています。

人それぞれ文章の癖や好みがあるのですが、レポートとは言え私の書いたものには私なりのこだわり、というものを抑えておきたいと思っているので、ただの紙、ただのペンにも自分のポリシーがあるのです。
小さい頃から文章を読んだり書いたりすることが好きだったからかもしれません。ただ「書く」というだけの作業にも、自分の楽しみを忘れたくないんですね。
レポートは自分の学習の成果を見てもらうだけのものじゃない。
どうやって学習したのか、何を感じたのか、何を伝えたいのか。
限られた文字数の中で、見える文字として、また見えない行間の中でも、ちゃんと意思を持っているものにしたい。
そういう気持ちでいると、なかなかヨッシャ!というものになるまで時間がかかってしまいます。

作家って本当に大変なお仕事だなぁ…と、プチ作家気分を味わってることにして(笑)「生みの苦しみ」と呼ぶ時間も楽しむことにしていますが…
ふと気づくとこんな落書きじみたことをしてしまう時があります。(だからすぐに原稿用紙がなくなる・苦笑)
横書きの用紙を縦に使ってしまう癖。。。。
原稿用紙はどうしても縦書きの方が好きですねん。

はい。ここから本題!(やっと)
昨日の夜中、レポートを書いてるときにいつの間にか落書いてしまった島崎藤村の「相思」という詩。改めて読み返すとジーンとしてうっとりして、いい気持ちになります。やっぱり日本語っていいわぁ。日本人でよかった。日本人だからこの美しさが誰に注釈されなくても感じ取れるんだなぁ。。。と噛みしめてしまう。

 「相思」
 髪を洗へば紫の
 小草のまへに色みえて
 足をあぐれば花鳥の
 われに随ふ風情あり
 
 目にながむれば彩雲の
 まきてはひらく絵巻物
 手にとる酒は美酒の
 若き愁をたゝふめり
 
 耳をたつれば歌神の
 きたりて玉の簫を吹き
 口をひらけばうたびとの
 一ふしわれはこひうたふ
 
 あゝかくまでにあやしくも
 熱きこゝろのわれなれど
 われをし君のこひしたふ
 その涙にはおよばじな

藤村の詩では「初恋」がとても有名だと思いますが、優しくて繊細な言葉遣いがとても素敵な詩がたくさんあるんです。
最近は読書に没頭できるまとまった時間が取れないので、詩集をパラパラとめくっています。
島崎藤村、いいわ。あのルックスも好きよ。
若菜集からだと「逃げ水」とかいいねぇ。「明星」「月光」「流星」あたりはちょっと泣けてきます。レスリーを思い出してしまう…
落梅集の中にある「胸より胸に」の其の六から一節。

 君ゆゑにわれは休まず
 君ゆゑにわれは仆(たふ)れず
 嗚呼われは君に引かれて
 暗き世をはずかに捜る

 たゞ知るは沈む春日(はるび)の
 目にうつる天(そら)のひらめき
 なつかしき声するかたに
 花 深き夕(ゆふべ)を思ふ

これもたまらんね。グッときます。なんでこんなに綺麗な詩が書けるの?
文字に書いても、声に出して読んでも、美しい言葉のリズムにうっとりしてしまいます。
島崎藤村、短くて読みやすい詩ばかりなのでぜひ手にとってみてください。












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