オモウソラ

日々の想うことをつらつらと。 本家“想空”のミラーブログです。

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【レスリー・チャン メモリアル映画祭】
1日目のプログラムは『白髪魔女伝』。行かないわけにいきません。だってめっちゃ好きやねんもん。
武侠物ですけどアクションよりラブストーリーの要素の方が強くて、しかもこの作品は正派と魔教という(どっかで聞いたなぁ・笑)、大きな壁を乗り越えようとする恋人たちの愛と裏切りと後悔のお話。

雪山で不老不死の花を守り続けている張國榮(レスリー・チャン)演じる一航(ヤッホン)の横顔が切ない。たった一度巣くった疑いの心が虹裳(ネイサン)との距離を作ってしまって、ずっとそれを後悔してる。20年に1度しか咲かない花を彼女の為にずっと守り続けながら…
林青霞(ブリジット・リン)がこれまた美しいです。私のブリジット熱が盛り上がったのはこの作品です。勇ましくて強くてすごく純粋。
恋人の裏切りに絶望して一瞬にして黒髪が白髪と変わってしまうシーンは、もうなんか切なくなります。「違うのよ~。二人とも誤解してるだけなの~」と説明してあげたい。

この魔教という存在がねぇ。一体何なんだって思ってましたが、「笑傲江湖」を読んでいてようやく分かりました。どうやら漢族が正派それ以外が邪派という観念のようです。(「笑傲江湖」では五毒教は苗族、日月神教もたぶん漢族ではない)
満州(地図では女真国と書かれています)は女真族で、愛新覚羅(アイシンカクラ)ヌルハチがこの後清朝を建国しますから明の将軍はこちら側に寝返ったわけですね。ふむふむ。

で、正派「八大門」に属する一航は、将来を期待されていた有望な若手でありまして、でも彼にはまったく野心がない。だから余計に権力の座を狙ってる人間からすれば疎ましいんですよ。野心丸出しにするのはカッコ悪いもんだから、いかにも善人振ると(これもまた誰かさんと同じだ・笑)。
自分たちこそが正しいという意識が強すぎて、そして力を過信しすぎたために大事なものを失っていくんだよね。人間は完璧なものにはなれないって分かってるからしがみついちゃうんだろうな。
そういう人間の中で育った自由人、何者にもとらわれず心に正直に生きたいと思う若者。これが一航です。「笑傲江湖」の令狐冲もそうですが、そういう人はいつも損する展開なんですよね。誤解が誤解を生んでどんどん収集がつかなくなるの。
で、人に対して偏見を持たない彼らだから魔女と呼ばれいつも色眼鏡で見られてきたヒロインは惹かれちゃうのよね。
一航は子どもの頃、狼に襲われて危ないところをある少女に助けられるんです。その少女が成長し再び現われます。それが虹裳です。この場合「運命だわ」的キラキラの瞳で相手を見つめずにいられなかったのは一航なんですけど、純愛だよ~。
お互い孤児で、周りに負けないようにいつも一生懸命だったと思う。そんな二人には共有できる幼い思い出がすごく大切なものに思えたに違いなくて、だからこそたった一度の行き違いが取り返しのつかない結末に繋がってしまったんでしょう。

善悪とか正邪って曖昧なもので、誰にでもあるものなのに、一方からの視点で攻め立てるっていうのは、小説や映画の中だけじゃないのよね。むしろ現実世界の方がもっとえげつないと思う。民族や宗教や思想で人を判断できないし、ましてや色眼鏡で見るなんてもってのほか…なんて漠然と考えてしまいました。












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