オモウソラ

日々の想うことをつらつらと。 本家“想空”のミラーブログです。

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高校生くらいの時、本棚の中で一番薄い本を手に取りました。ヴェルレーヌの詩集でした。
ポール・ヴェルレーヌ…パリ・コミューンの時代に活躍したフランスの詩人です。ちょうどフランス文学にはまって、ユゴーやスタンダールを読みあさっている頃でした。
秋の日のヴィヨロンのため息の…で始まるあの有名な“落葉”という詩。この詩がきっかけで、詩を読むことが楽しくなりました。
そして日本語への興味が出たのもきっかけは詩だったと思います。

 秋の日の ヴィヨロンのため息の身にしみて ひたぶるにうら悲し
 鐘のおとに胸ふたぎ 色かへて涙ぐむ 過ぎし日のおもひでや
 げにわれはうらぶれて ここかしこさだめなく 飛び散らふ落葉かな

リズム感のある言葉遣いに加え、夢見るような美しい旋律を思わせる。
外国語の詩をこれほど美しい日本語の音とリズムで表現できるなんて…ヴァイオリンのことをヴィヨロンというだけで、たおやかな音が聞こえてくるようで、音楽的な美しさを言葉で表現することができるってことに激震しましたね。繊細で深い味わいのある言葉遣い。私もそんな風になりたいと思いました。
そのあとヴェルレーヌやユゴーなどの詩人の詩に曲がついていると知り歌曲を聴くようになりました。ドビュッシーはもともと好きな作曲家で、その独創的で絵画的な音楽に詩がつくとさらに深い音楽世界に浸れます。
音楽から引き出される言葉の美しさ、言葉が広げる音楽世界の奥深さ。底なしの魅力です。原語で読めないので、もっぱら日本語訳で読んでるわけですが、好きな詩はフランスやドイツのものが多いです。今日はその中から一つご紹介したいと思います。

 雪のような真白き蝶
 海の上の大きな雲に飛んでゆく
 愛すべき白い蝶よ、
 いつか私も青い空へ続く道を飛んでいってもいいですか?

 あなたは知っているのでしょうか
 愛すべきものの中でもっとも愛すべきものを
 私の翡翠色の瞳に少女たちが踊り
 もし彼女らが私に翼を貸してくれるなら、
 「何処に飛んで行くの?」と聞いてください。

 薔薇の花びらのキスなど受けないで
 森や谷間をすり抜け
 あなたの唇の片側に飛んで行き
 私のすべてを花に託し、私は死んでもかまいません。

ドイツの詩人テオフィル・ゴーティエの“Les Papillon(蝶)”という詩です。












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