オモウソラ

日々の想うことをつらつらと。 本家“想空”のミラーブログです。

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c-143.jpg長いこと待ちました。やっと今日初日を迎えた「ロバと王女」。楽しみにしていただけのことはあります。本当に夢のあるそして毒のある、フランスらしい作品でした。
シャルル・ペロー(シンデレラの原作者)のおとぎ話を、ジャック・ドゥミ色に仕上げるとこんなメルヘンに仕上がるのかぁ。。
強い毒気をそのシュールなオブラートに包んで、フランス独特のエリガントさを感じさせつつしかもポップな。何と形容したらいいのか難しいのですが、「シェルブールの雨傘」よりも「ロシュフォールの恋人たち」に近い作品です。
何がすごいって、その想像力です。空色のドレスをあんな風に表現するとは!それだけじゃない。衣装を見れば中世なのに、ラストにヘリコプターって…しかも何の違和感もなくメルヘンの世界に溶け切っているんです。この強引さは香港映画にだって負けない!はずです。でも決して押し付けてこないの。とってもユーモラスでスマートなの。そこのところがフランスのエスプリってヤツなのでしょうか。


***

最愛の王妃を亡くした王様(ジャン・マレー)は、母にソックリな王女(カトリーヌ・ドヌーヴ)に求婚します。
「お父様のことは好きだけど、結婚することは罪だわ」ということで、困った王女様はリラの妖精(デルフィーヌ・セイリグ)に助けを求めます。
このリラの妖精っていうのが、いかにもフランスなキャラクターなんです。
昔から王様のことが好きだったのだけど、王様はちっとも気付いてくれなくて、王妃様が亡くなって今度は王女に求婚したものだから、ヤキモチ焼いた妖精は何とか阻止しようとしてるの。そしてお姫様にもステキな恋人を見つけて幸せになってほしいということで、王女に入れ知恵します。
お姫様は王様に無理難題を突きつけて困らせるのだけど、王様はその願いを全部叶えちゃった。
「この世に生を受けさせてくれたお父様をこれ以上困らせるなんてできないから素直に結婚するわ」
妖精「いったいどういう教育を受けたらそんな論理が出てくるのよ」
それで妖精は最後の難題に国の宝物である宝石を生むロバを殺して皮をくれってお姫様に言わせます。
しかーし、王様はそのロバさえも殺してしまって、困り果てたお姫様は妖精の言うままに、ロバの皮を被って美しい容貌を隠し城から逃げ出します。

辿り着いたのは森の中の或る村。そこでカエルを吐き出す変なおばさんの元で“ロバの皮”と呼ばれて下女として働き始めます。
皆からは臭いとか汚いなどという辛い言葉を浴びせられて「こんな暮らしはとても耐えられない」と泣きべそ。
ある日、この村に赤の国の王子様(ジャック・ペラン)が遊びに来るというので村は沸き立ちます。でも王子様は綺麗好きなのでお前は顔を出すなと釘を刺されてしまう。チラッとでも王子様の顔を見たいわ…と森を歩いているとき、通りかかった王子様を見かけてしまうんですねぇ。
ここからお姫様の本領発揮。
妖精からもらった魔法の杖でバラの花に変身し通りかかった王子様に「愛を探していませんか?」って囁くの~。
王子様は裕福に暮らしているけど、ドキドキする何かを求めてて「誰だって愛を探してるよ」ってバラの花の言うとおりに道を進んでいきます。すると、そこには古い小屋が。(このシーン必見!) 天窓から中を覗いてみると、そこには美しいお姫様が身支度を整えているんですねぇ。
すっかり心奪われた王子様は、夢見心地でお城に帰ります。
そして何とか彼女と再会する方法を考えているのですが、赤の国の王様(お鬚にお花が咲いています…シュールすぎる・笑)と王妃様は息子の様子がおかしいので心配になって医師団に看させます。
「気分転換に何かしてほしいことはない?」という王妃様の言葉に、王子様は内心しめしめ。「“ロバの皮”が作ったお菓子を食べたいなぁ」と。
早速家来たちが森の小屋に赴き、お姫様は王子様のために愛のケーキを作り始めます。ケーキの中に指輪を忍ばせて。(この時の歌がとても可愛いの~)
ケーキの中に入っていた指輪を眺めながら、王子様は夢でお姫様とデート。(お姫様の魔法かもしれない)
このシーンがまたまた必見なんですけど、ストレートに見れば夢見る夢子ちゃんのデートなわけです。やりたいことは全部やろーね♪みたいな。
でも、彼らは王子様、王女様として育ったために普通の楽しみを持てなかった…。だから好きなだけお菓子を食べたいとか、手を繋いで歩きたいとか、そういう可愛い夢を夢の中で叶えるんです。前転とかね…すべてを超越した可愛さです(笑)
私の想像通りの微笑ましいカップルなもので(ロシュフォールで叶わなかった2ショットがここで完成) あぁ~~~~可愛いっっっ。と一人でジタバタしながら見てました(笑)

c-141.jpgさてさて。医師団から恋の病と診断された王子様。よっしゃ、ならそのお相手と結婚させてやろーじゃないのよ。と意気込む両親。
王子様ってば「じゃあ、この指輪がピッタリ合った人と結婚します」なんてこと言うもんだから、国中の乙女たちがお城に集められます。一人一人指輪を合わせていくのだけどなかなか現われません。
王様「もし指輪がピッタリ合う人が何人もいたらどうするんだ?」
王子「そういうこともあり得ますね…」…おいおい。
最後の一人が終わってしまいました。あらら…どうします?って王様も王妃様も寝てるやん!
「あの美味しいお菓子を作ってくれた“ロバの皮”がまだ来てないよ~」そして呼び出されたお姫様。指輪はもちろんピッタリはまります。
すると、ロバの皮がぱぁっと太陽の輝きを持つドレスに変身!(あぁこれこそおとぎ話の醍醐味!)
王子様に手を引かれたお姫様、そしてヘリで駆けつけた青の国の王様とリラの妖精。ロイヤルファミリー大終結です。世界各国からのお祝いが訪れ、それは3ヶ月にも及んだのでした…。おしまい。


***

ヒロインは今さら何も言うべきこともない美女の中の美女、カトリーヌ・ドヌーヴ。これです。これこそ私の理想のお姫様。
彼女は美しくて賢くて行動力もある、現代っ子なお姫様です。決して運命の王子様を待っているだけのよよよ…っていうお姫様ではありません。王子様が来てくれないなら私が探しに行くわ!って、なんてステキなんでしょう。
綺麗なドレス姿も魅力的ですが、やはりロバのパーカーをあんなにキュートに着こなしてしまうセンスは、さすがにファッション・リーダーです。
この人の目は表情がとてもいいんですよね。全身からキュートでエレガントなオーラが出ています。

王子様にはジャック・ペラン。これまた理想の王子様。宝塚以外にここまで夢を現実化した王子様を私は見たことありません。本当になんてステキなのよ~。これこれ、こんなの見たかった。
「夜半歌聲」でレスリーもかぼパン(かぼちゃパンツのことね)履いてましたが、やはりこれは欧米人のための衣装ですわ。これが正しいかぼパンスタイルなのかぁ…。フランスとイギリスでは若干違いはありますけど…。
「エバー・アフター」でも中世のスタイルでした。あの時も王子様は確かかぼパンだったような…。しかし、ジャック・ペランの王子を見てしまったら他の人はダメだわ。はにかみ系可愛さがおとぎ話の王子様には欲しいな。
で演技としても、あのフランス語独特のアンニュイな響きとジャック・ペランのはにかみがぁぁぁぁぁ。前に金髪の方ががいいの~とか言ってましたが、やや赤みがかったブラウンヘアもいいです。なんでこんなに可愛いんだろう。DVD出して~~~~。国内で出なければフランスから取り寄せるしかない。
Keyちゃんと二人で騒ぎすぎました。帰りのトンネルでは王子話が響き渡ってたと思う(汗)

見所はたくさんありますが、やはり彫刻のごときジャン・マレーのネバー・エンディング・ストーリーチェア(長いよ)でしょうかね。渋い王様だけにギャップが(笑)
そしてとても人間臭いリラの妖精。そこがとてもコケティッシュで可愛らしいのです。
未確認ですが、ドヌーヴとペランの歌の吹替えは「ロシュフォールの恋人たち」の時と同じ方の模様。これがまったく違和感なく、二人が本当に歌っているかのようなハマリぐあいなのです。フランス語の歌って大好きよ。
会場ではポストカードセットが2種類と「ロシュフォールの恋人たち」復刻版パンフ、そしてデジタルニューマスター「ロバと王女」のパンフレット、映画のポスターが販売されていました。

「ロバと王女」オフィシャルサイト
「ロバと王女」予告
マチュー・ドゥミ単独インタビュー












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